【豆知識】 2004年12月16日
道路標識を設置してもらうには
「見通しの悪い交差点に、一時停止の標識を立てたい」
「自宅の周辺に駐車車両が多いので、駐車禁止の標識を立てたい」
「通学路が抜け道として利用されていて危険。一方通行にしたい」
全国のあちこちで、こういった要望を持つ人がいると思います。そういうときには、地元の警察に申請することが必要です。そこで、警察が「確かに必要だ」ということになれば、今度は警察から各都道府県公安委員会に申請し、道路標識が設置される。そういう流れになっています。
とても面倒ですね。でも、面倒だからといって、自分で標識を立ててしまうと、実は罰則があります。道路交通法第76条に、「信号や標識を勝手に設置してはいけない」という規定があり、これに反すると6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金になります。(実際に、この刑罰を受けた人が居るかどうかは不明ですが)
ちなみに、道路標識以外のモノ、たとえばミラー、ガードレール、街路樹を立てたいときには、市役所等にも申請が必要になります。これらを立てるのは、市であったり県であったり国であったりするからです。
でも、やはり道路交通の面でもお世話になるものなので、警察にも相談しないと、後々トラブルになりかねません。市役所に相談と、警察に相談の両方やるのが、面倒だけど無難なやりかたのようです。
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【豆知識】 2004年11月16日
ローリング族対策のグルービング工法
質問コーナーに、以下のような質問が寄せられました。
「速度抑制区間」と称して、道路の進行方向にスリットが入っています。これはどのような意味があるのでしょうか?
言葉で説明すると分かりづらいので、道路工事業者の「ナガタ工業株式会社」から、スリットが入った道路の写真を引用させていただきます。
このような路面の加工は、専門用語で「乾式グルービング工法」というそうですが、その説明については「ナガタ工業株式会社」をご覧ください。
この加工は、横方向へ滑りづらくする加工のようです。高速で走る車にとって本当に滑りづらいかどうかは、もう少し調べてみますが、横に滑るためにはギザギザを乗り越えないといけないため、確かに滑りづらいような気がします。
これは主にカーブに設置され、「スリップ防止」のほか「ローリング族対策」に使われるようです。ローリング族は車体を滑らせながらカーブを曲がっていくことを楽しんでいるため、滑りにくい路面にして「楽しめない」道路にしてしまおうという対策のようです。
ですので、一般車両にとっては一石二鳥なのかもしれません。
ちなみに、センターラインにあるポールや出っ張り、路面のデコボコなどもローリング対策に使われておりますが、これらは一般車両にとっても走りづらいので、とても困りますね。
投稿者 bathrobe : 01:05 | コメント (12) | トラックバック
【豆知識】 2004年11月04日
トリビア:T字路ではなく丁字路
先ほど(2004年11月3日)放送されたテレビ番組「トリビアの泉」で「T字路は本来丁字路が正しい」と紹介されていました。英語のT(ティー)ではなくて、漢字の丁(てい)を使うのが正しいということです。
元々は明治時代に、道路の形状が漢字の丁(てい)の字に似ているところから、丁字路と名付けたようです。その後、英語の普及に伴って、T(ティー)字路と呼ばれるようになったそうです。字の形状も同じだし、発音も似ているので自然と移り変わってしまったようです。
現在ではT(ティ)字路が一般的な呼び方ですし、意味も明快なので、「T字路」でも誤りではないのですが、法律を扱う仕事をしている裁判官や検事は、道路交通法に記載されているとおり「丁字路」という単語を使うそうです。
ちなみに、IMEやATOKなどの日本語変換機能で「ていじろ」を変化すると、一発で「丁字路」が出ますね。
投稿者 bathrobe : 01:07 | コメント (1) | トラックバック
【豆知識】 2004年09月14日
道路は何故アスファルト舗装なのか?
まず、アスファルトの基礎知識から。
アスファルトとは、原油からガソリン、軽油、重油などを取り出したあと、最後まで残っている固体状のもののことです。アスファルト自体はネバネバした接着剤のようなもので、道路の舗装にはアスファルトと砂利を混ぜ合わせたものを使います。揚げたお米を飴で固めた雷おこしのような構造になっているわけです。
さて、道路の舗装には、なぜアスファルトが使われるのでしょうか? コンクリートではいけないのでしょうか?
1.固まる時間の問題
コンクリートは水とセメントが化学反応することによって、ゆっくり固まります。人が載っても壊れないくらいの硬さであれば1日もあればよいのですが、車が通れるほどの硬さになるためには1週間くらいかかるそうです。1週間も道路が使えないというのは、大変面倒なことです。
一方で、アスファルトは飴のようなもので、熱いときにはネバネバ・ドロドロ状態で、冷めると固まります。冷えれば車が通れる固さになるので、道路がすぐに使用可能になるというメリットがあるのです。
2.耐久性の問題
コンクリートはカチコチに固まるのに対して、アスファルトは固まった状態でもある程度の軟らかさを持っています。長い間、道路の舗装として使用することを考えた場合、重さに対して変形しながら耐え続けられるアスファルトのほうがメリットが大きいのです。
コンクリートは歪みませんが、一定以上の力が加わると割れてしまいます。
このような訳で、一般の道路はアスファルト舗装になっているわけです。
ちなみに空港では、飛行機の重さで歪んでしまうほうが問題なので、アスファルト舗装ではなくコンクリート舗装にしているようです。
投稿者 bathrobe : 01:08 | コメント (2) | トラックバック
【豆知識】 2004年09月12日
案内標識の文字の大きさ
案内標識の文字の大きさは、一般道の場合10cm~30cm、高速道路の場合は50cmと、おおよその大きさが決まっています。文字の大きさは、明文化して定められているものではないのですが、車の走る速度、車線数、交通量を考えて、視認できると思われる大きさで掲示しているようです。
一般道の場合は、上記のような案内標識をよく見かけると思います。車線数が多く、流れの速い幹線道路では、漢字1文字の大きさは縦30cm×横30cmである場合が多いようです。A4用紙の長いほうの辺の長さがおよそ30cmですので、A4用紙を手元に取ると案内標識の文字がいかに大きいかを実感できます。
高速道路の場合は車のスピードが速いので、更に大きい文字を使わないといけません。上記のようなよく見かける標識では、漢字1文字の大きさは縦50cm×横50cmもあります。こんな大きな文字を使っているのですね。
投稿者 bathrobe : 23:27 | トラックバック
【豆知識】 2004年08月21日
発光ダイオード(LED)の信号機
最近、街中でLED(発光ダイオード)の信号機を見かけるようになりました。従来の信号は電球で光を発していましたが、LEDタイプの信号機は小さな明かり(これがLEDです)が集合して信号になっているタイプのものです。
さて、どうしてLEDの信号機が増えているのでしょうか?
メリット1:メンテナンスコストが安い
電球はずっと使っていると、切れて光らなくなります。信号に使われる電球は、耐久性の高いものが使われていますが、それでも1年に1回程度交換しているそうです。
ところがLEDの場合は、交換期間は10年に1回でよいと言われています。LEDは長い間発光できるような仕組みになっていますし、万が一光らなくなってしまった場合でも、信号はLEDの集合体ですので、一つ程度光らなくなったところで全く問題ありません。そんなところから考えて10年に1度という交換タイミングを考えているようです。
メリット2:西日で光らない
車を運転される方ならば分かると思いますが、特に冬場の西日が信号に当たると、何色が点灯しているか分からない状況がよくあります。ところがLEDの信号機の場合、西日が当たっても特に問題なく見ることができ、安全です。
メリット3:消費電力が少ない
LEDは電力を高い効率で光に変換し、あまり熱を発しないという性質があります。その分、同じ光の強さでも、電球よりずっと少ない消費電力でLEDは発光することができるのです。
ところが、こんなLEDでもいくつかデメリットがあります。
デメリット1:設置コストが高い
LEDが安くなったとはいえ、まだまだ電球の安さにはかないません。ある資料によると、信号機用の電球1個の値段はおよそ8万円、LEDの場合は15万円だそうです。(業者や納入条件によって値段は変わりますので、正確な数値ではありません)
デメリット2:雪に弱い
LEDは熱を発しませんが、それが逆にデメリットになります。電球式の信号であれば、自分自身が発熱するので雪が積もりにくいですが、LEDの場合は熱を発しないために、雪が積もりやすくなります。
このようにLED信号機にはメリット・デメリットがあるのですが、メリットのほうが大きいと判断されて、従来の信号機が少しずつLED信号機に置き換わっているようです。
投稿者 bathrobe : 02:19 | コメント (1) | トラックバック
【豆知識】 2004年08月19日
国道の欠番(国道77号線は存在しない)
幹線道路として全国に張り巡らされている国道ですが、欠番が沢山あることはご存じでしょうか。例えば国道77号線などは存在しません。
お住まいの地域によって、利用している国道に違いはありますが、例えば東京と神奈川が生活地域である私の場合、日本橋から名古屋方面に伸びる1号線、横須賀方面に伸びる16号線、東名と平行して走る246号線というように、1桁の国道もあれば、2桁の国道もあれば、3桁の国道もあります。
なのに、国道77号線が存在しないのは何故でしょうか?
昭和27年から28年にかけて、国道に番号をつけました。その当時、国道には一級国道と二級国道があり、日本の道路の基幹となる重要な道路を一級国道、それに準ずる主要な道路を二級国道と定義していました。
そして、一級国道には1から番号をつけて58番まで割り当て、二級国道には101番から番号をつけたため、59~100までが大きな欠番となっているわけです。
ちなみに、国道の番号は、現時点で500番を超えているそうです。
投稿者 bathrobe : 20:19 | トラックバック
【豆知識】 2004年07月20日
追い越しと追い抜きの違い
(この記事は不正確だったため、一旦記事を削除しております)
投稿者 bathrobe : 00:35 | コメント (1) | トラックバック
【豆知識】 2004年07月15日
青信号はなぜ緑色(青緑色)なのか?
青信号は英語では green light といいます。実は、国際的に信号の色は、「緑、黄色、赤」で統一されています。何故、日本では緑信号ではなく青信号なのでしょうか?
そもそも、信号の色は現在、青と緑の中間的な色ですが、昔は緑色の信号をしていました。緑から青緑色への変化、そして、この色の信号を「青信号」と呼ぶのは以下のような理由によります。
まず、古来から日本では緑色のことは青と呼んでいました。このことは「青田」「青々と茂る」「青葉」というような言葉からも想像できると思います。だから、緑色の信号を「青信号」と呼んでも不思議ではないのです。実際、ご年配の方で緑色を「あお」とおっしゃる方も居ます。
また、色盲の方に対する配慮もあるようです。色盲の度合いにもよるようですが、完全に緑色にしてしまうと、赤と区別が付かなくなることがあるそうです。そこで、緑色と青色の中間の色にすることで、国際的な決まりを守りつつ、色盲の方でも赤信号と青信号との区別ができるようにしているそうです。
投稿者 bathrobe : 02:11 | トラックバック
【豆知識】 2004年07月14日
原付の面倒な制限から抜け出すには?
原付の最高速度は30km/hですし、二段階右折という場合によっては危険な走り方をしなければいけません。どちらも取り締まりをしやすいのか、原付は取り締まりノルマ達成のためのカモになることが少なくありません。カモにならないために、原付という枠組みから飛び出す方法があるのでご紹介します。
(1) 二種登録
改造して排気量が50cc以上になれば、原付(正確には原付一種)ではなくなり、黄色やピンクのナンバーのついた原付二種というカテゴリーに属し、30キロ制限や二段階右折といった原付の規制とは無関係になります。
ショップで改造するなり、自分でパーツを取り寄せて改造するなりした後、最寄の役所で申請をすればOKです。その際、改造を証明するような証拠書類、すなわち改造費の領収書などが必要となることが多いようです。これは、役所によって異なるようなので、あらかじめ役所で聞いておくと良いでしょう。
ちなみに、原付ではなくなりますので、原付免許や普通自動車免許では乗れなくなりますので、ご注意ください。自動二輪の免許が必要となります。
(2) ミニカー登録
前項の二種登録は比較的メジャーですが、ミニカー登録はマイナーです。そもそもミニカー自体マイナーですよね。
ミニカーとは、大雑把に言うと「排気量50cc未満の3輪以上の自動車」です。すると、3輪の原付と、ミニカーの区別が難しいことに気がつきます。3輪の原付が、ミニカーになる条件は以下のとおりです。
・輪距、すなわち左右の車輪の間、が50cmを超えればミニカー
・車室、すなわち運転席を取り囲むような空間、があればミニカー
(屋根付き3輪バイクは、左右が開いているのでミニカーではありません)
この条件を満たすとミニカー登録することができ、30キロ制限、二段階右折とはオサラバすることができます。その上、バイクではなくなるため、ヘルメットの着用義務が無くなります。(でも、安全のためにヘルメットをつけて欲しいところです)
ちなみに、ミニカーは普通自動車免許が無いと乗れません。原付免許や自動二輪の免許では乗れませんので注意してください。