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【豆知識】   2004年08月21日

発光ダイオード(LED)の信号機

最近、街中でLED(発光ダイオード)の信号機を見かけるようになりました。従来の信号は電球で光を発していましたが、LEDタイプの信号機は小さな明かり(これがLEDです)が集合して信号になっているタイプのものです。

さて、どうしてLEDの信号機が増えているのでしょうか?

メリット1:メンテナンスコストが安い

電球はずっと使っていると、切れて光らなくなります。信号に使われる電球は、耐久性の高いものが使われていますが、それでも1年に1回程度交換しているそうです。

ところがLEDの場合は、交換期間は10年に1回でよいと言われています。LEDは長い間発光できるような仕組みになっていますし、万が一光らなくなってしまった場合でも、信号はLEDの集合体ですので、一つ程度光らなくなったところで全く問題ありません。そんなところから考えて10年に1度という交換タイミングを考えているようです。

メリット2:西日で光らない

車を運転される方ならば分かると思いますが、特に冬場の西日が信号に当たると、何色が点灯しているか分からない状況がよくあります。ところがLEDの信号機の場合、西日が当たっても特に問題なく見ることができ、安全です。

メリット3:消費電力が少ない

LEDは電力を高い効率で光に変換し、あまり熱を発しないという性質があります。その分、同じ光の強さでも、電球よりずっと少ない消費電力でLEDは発光することができるのです。


ところが、こんなLEDでもいくつかデメリットがあります。

デメリット1:設置コストが高い

LEDが安くなったとはいえ、まだまだ電球の安さにはかないません。ある資料によると、信号機用の電球1個の値段はおよそ8万円、LEDの場合は15万円だそうです。(業者や納入条件によって値段は変わりますので、正確な数値ではありません)

デメリット2:雪に弱い

LEDは熱を発しませんが、それが逆にデメリットになります。電球式の信号であれば、自分自身が発熱するので雪が積もりにくいですが、LEDの場合は熱を発しないために、雪が積もりやすくなります。


このようにLED信号機にはメリット・デメリットがあるのですが、メリットのほうが大きいと判断されて、従来の信号機が少しずつLED信号機に置き換わっているようです。

投稿者 bathrobe : 2004年08月21日 02:19

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やっとこさ札幌にも発光ダイオードLEDの信号機が設置されるようになりました。発光ダイオード王国の我が出身地、徳島(発光ダイオードシェア80%の日亜化学があ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年03月31日 17:35

コメント

はじめまして、しろくまと申します。

私、「blog-gold」という面白いblogを紹介するサイトでライターをしているのですが、こちらのblogを標識で笑うサイトと合わせて9/4の担当記事で勝手ながら紹介させていただきました。
よろしければ一度ご覧下さい。

投稿者 しろくま : 2004年09月04日 23:12