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【警戒標識】   2004年09月10日

ロータリーあり

TS_075.GIF

「ロータリーあり」の警戒標識です。あまり見慣れない標識の一つですね。

日本でロータリーというと、駅前のイメージがありますが、交差点自体がロータリーになる交通方式もあります。

主にヨーロッパで多いそうですが、交差点の中心がロータリーになっており、左折したい車も、直進したい車も、右折したい車も、まずロータリーに入って出て行く仕組みになっています。

(イギリスなどの左車線通行の国はロータリーに左折で入って、時計回りに回ります。右車線通行の国の場合は、右折でロータリーに入って反時計回りに回ります。)

ロータリー交差点の良いところは、信号が要らないことです。ロータリーを走っている車が優先となっており、ロータリーに合流する車は、ロータリー内を走っている車に気をつける・・・そうするだけで、信号が要らなくなるのです。(ちょっと考えてみてください)

信号が無いということは、信号待ちの時間が無いということになるので、スムーズに走ることが出来るわけです。

ところが、ロータリー交差点には重大な欠点があります。まず1つ目が「場所をとること」です。日本では土地が少ないため、ロータリー交差点を設置するだけの面積が取れないのではないでしょうか。

そして欠点の2つ目が、「交通量が多いと渋滞が余計にひどくなる」ことです。交差点を過ぎた後の道が空いていると仮定した場合、信号のある普通の交差点では、交通量の多い少ないにかかわらず、1回の青信号で通過できる車の台数はおよそ一定です。ところがロータリー方式の交差点では、交通量が多くなるとロータリーの流れが悪くなり、結果として裁ける車の台数が減ってしまうのです。車が増えているにもかかわらずです。

そんな欠点のため、土地が少なく、交通量の多い日本では、あまりロータリー方式の交差点は見かけないというわけです。

ちなみに、フランスの凱旋門はロータリーになっています。いつも混雑している(様子をテレビで観る)のは、そのためでです。

投稿者 bathrobe : 2004年09月10日 01:16

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