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【規制標識】 2004年09月23日
一時停止
一時停止の規制標識です。この標識があるところでは一時停止をしなければいけません。信号の無い交差点で、車通りが少ない方の道路に設置されることが多いです。
さて、標識には配置の優先順位が決められており、ドライバーに最も見つけてもらいたい標識(最も見逃してもらっては困る標識)を最も目立つ一番上の位置に配置するというルールがあります。そして、この一時停止の標識が、最も優先順位の高い標識になっています。
たとえば、指定方向外進行禁止の標識と(上下に)組み合わせるときには、必ず一時停止が上側、指定方向外進行禁止が下側に配置されます。
下図のような配置は許されません。普段運転している方であれば、下の配置を見ると漠然とした違和感を感じると思います。
投稿者 bathrobe : 23:00 | コメント (3) | トラックバック
【規制標識】 2004年09月23日
一方通行
一方通行の標識です。交通の流れを一方向に制限するための標識で、免許を持っていない人にも知られている標識の一つだと思います。
一方通行の標識は、通常の標識と違って設置する向きが異なります。通常の標識であれば、道路に対して直角に設置するのですが、一方通行の標識は道路と平行、または斜めに設置します。
何故、道路と直角にしていけないのかは、以下の図を見ると分かります。道路の方向と標識の方向を同じ向きにしないと、いろいろ誤解が起きてしまうのです。
------補足----------
実際に設置されている一方通行の写真を撮ってきました。歩行者・自転車専用の標識は正面を向いていますが、一方通行の標識は道路と平行に設置されています。
投稿者 bathrobe : 18:52 | コメント (1) | トラックバック
【豆知識】 2004年09月14日
道路は何故アスファルト舗装なのか?
まず、アスファルトの基礎知識から。
アスファルトとは、原油からガソリン、軽油、重油などを取り出したあと、最後まで残っている固体状のもののことです。アスファルト自体はネバネバした接着剤のようなもので、道路の舗装にはアスファルトと砂利を混ぜ合わせたものを使います。揚げたお米を飴で固めた雷おこしのような構造になっているわけです。
さて、道路の舗装には、なぜアスファルトが使われるのでしょうか? コンクリートではいけないのでしょうか?
1.固まる時間の問題
コンクリートは水とセメントが化学反応することによって、ゆっくり固まります。人が載っても壊れないくらいの硬さであれば1日もあればよいのですが、車が通れるほどの硬さになるためには1週間くらいかかるそうです。1週間も道路が使えないというのは、大変面倒なことです。
一方で、アスファルトは飴のようなもので、熱いときにはネバネバ・ドロドロ状態で、冷めると固まります。冷えれば車が通れる固さになるので、道路がすぐに使用可能になるというメリットがあるのです。
2.耐久性の問題
コンクリートはカチコチに固まるのに対して、アスファルトは固まった状態でもある程度の軟らかさを持っています。長い間、道路の舗装として使用することを考えた場合、重さに対して変形しながら耐え続けられるアスファルトのほうがメリットが大きいのです。
コンクリートは歪みませんが、一定以上の力が加わると割れてしまいます。
このような訳で、一般の道路はアスファルト舗装になっているわけです。
ちなみに空港では、飛行機の重さで歪んでしまうほうが問題なので、アスファルト舗装ではなくコンクリート舗装にしているようです。
投稿者 bathrobe : 01:08 | コメント (2) | トラックバック
【豆知識】 2004年09月12日
案内標識の文字の大きさ
案内標識の文字の大きさは、一般道の場合10cm~30cm、高速道路の場合は50cmと、おおよその大きさが決まっています。文字の大きさは、明文化して定められているものではないのですが、車の走る速度、車線数、交通量を考えて、視認できると思われる大きさで掲示しているようです。
一般道の場合は、上記のような案内標識をよく見かけると思います。車線数が多く、流れの速い幹線道路では、漢字1文字の大きさは縦30cm×横30cmである場合が多いようです。A4用紙の長いほうの辺の長さがおよそ30cmですので、A4用紙を手元に取ると案内標識の文字がいかに大きいかを実感できます。
高速道路の場合は車のスピードが速いので、更に大きい文字を使わないといけません。上記のようなよく見かける標識では、漢字1文字の大きさは縦50cm×横50cmもあります。こんな大きな文字を使っているのですね。
投稿者 bathrobe : 23:27 | トラックバック
【警戒標識】 2004年09月10日
ロータリーあり
「ロータリーあり」の警戒標識です。あまり見慣れない標識の一つですね。
日本でロータリーというと、駅前のイメージがありますが、交差点自体がロータリーになる交通方式もあります。
主にヨーロッパで多いそうですが、交差点の中心がロータリーになっており、左折したい車も、直進したい車も、右折したい車も、まずロータリーに入って出て行く仕組みになっています。
(イギリスなどの左車線通行の国はロータリーに左折で入って、時計回りに回ります。右車線通行の国の場合は、右折でロータリーに入って反時計回りに回ります。)
ロータリー交差点の良いところは、信号が要らないことです。ロータリーを走っている車が優先となっており、ロータリーに合流する車は、ロータリー内を走っている車に気をつける・・・そうするだけで、信号が要らなくなるのです。(ちょっと考えてみてください)
信号が無いということは、信号待ちの時間が無いということになるので、スムーズに走ることが出来るわけです。
ところが、ロータリー交差点には重大な欠点があります。まず1つ目が「場所をとること」です。日本では土地が少ないため、ロータリー交差点を設置するだけの面積が取れないのではないでしょうか。
そして欠点の2つ目が、「交通量が多いと渋滞が余計にひどくなる」ことです。交差点を過ぎた後の道が空いていると仮定した場合、信号のある普通の交差点では、交通量の多い少ないにかかわらず、1回の青信号で通過できる車の台数はおよそ一定です。ところがロータリー方式の交差点では、交通量が多くなるとロータリーの流れが悪くなり、結果として裁ける車の台数が減ってしまうのです。車が増えているにもかかわらずです。
そんな欠点のため、土地が少なく、交通量の多い日本では、あまりロータリー方式の交差点は見かけないというわけです。
ちなみに、フランスの凱旋門はロータリーになっています。いつも混雑している(様子をテレビで観る)のは、そのためでです。
投稿者 bathrobe : 01:16 | トラックバック
【警戒標識】 2004年09月09日
上り急こう配あり・下り急勾配あり
急勾配の上り坂や下り坂を警戒する標識です。
標識には勾配が「○○%」と表示され、坂の勾配を示しています。・・・が、勾配の大きさを表す%の定義はご存知でしょうか。
この%(パーセント)という単位は、100メートル進んだら、何メートル上る(または下る)かを示すものです。10%の勾配とは、100メートル進むと10メートル上るような坂のことです。(ちなみに、これはかなりの急勾配です)
ちなみに、この計算でいくと100%の坂は傾きが45度となるのですが、なんとなく納得行かないのは私だけでしょうか? 100%の坂だったら90度の絶壁になってもらいたいものです。
また%(パーセント)という単位以外に、‰(パーミル)という単位もあります。こちらは1000メートル進んだら何メートル上るかという単位になっています。標識の場合は急勾配の坂を警戒するためなので、%(パーセント)を使いますが、急でない普通の道の勾配を表すには‰(パーミル)を使うこともあるようです。
例えば 1.5% = 15‰ となるように、小さな勾配を扱うときには、‰(パーミル)のほうが使いやすいという理由のようです。
投稿者 bathrobe : 00:18 | コメント (1) | トラックバック
【規制標識】 2004年09月05日
最高速度
「最高速度」の規制標識です。通常は最高速度ではなく、制限速度ということのほうが多いでしょうか。
この標識は名の通り、最高速度を指示するものです。50と表記してあれば、50キロを超えた速度走ってはいけないルールになっています。ところが、このルールは破られることが非常に多く、殆どの車は制限速度を超えて走っています。制限速度を守っている車があるものなら、後続車両が煽る・・・そんな光景も日常茶飯時です。制限速度が低く設定されているという原因もあるかもしれません。
そんなルールを守れない状況なのに、警察は速度取り締まり(いわゆるネズミ捕り)をするわけで、この取締りはドライバーから顰蹙を買っています。
さて、本題に戻りまして・・・この標識が無い場合にはどうすれば良いかご存知でしょうか。最高速度の標識が無い場合、一般道は60キロ、高速道路は100キロが最高速度になります。なぜならこの速度が、法律で決まっている最高速度だからです。そして、最高速度を規制する標識は、一般道であれば60キロ以下、高速道路であれば100キロ以下が指定されます。(一部で例外はありますが)
(あと、原付は30キロ制限でしたね。この辺りの話はまた別の機会に)
この規則に照らし合わせると、標識の無い田舎の細い山道は60キロ制限になります。規則としては60キロ制限なので、60キロで走ることが危険であっても「速度超過」として捕まえられることはありません。ただし、道路の状況に応じて速度を抑制する義務が運転者にありますし、事故を起こしてしまっては意味がありません。くれぐれも安全運転で。