以下は、stream_filter_append() で利用できる 組み込みフィルタのリストです。PHP のバージョンによっては このリスト以外のフィルタがあったり、このリストにあるフィルタが存在 しなかったりするかもしれません。
stream_filter_append() と stream_filter_prepend() のちょっとした違いに ついて説明します。 すべての PHP ストリームはその内部に小さな読み込みバッファ を持っており、ファイルシステムもしくは他のリソースから読み込まれた データはこのバッファに格納されます。このことで、データをより効率的に 扱うことができるのです。リソースがストリームの内部バッファに 取り込まれたら、アプリケーション側で準備ができているかどうかに かかわらずすぐにフィルタ処理が行われます。フィルタが append されていた場合、読み込みバッファに はいってきたデータはすぐにフィルタ処理されます。つまり、バッファの 存在をまったく意識せずに扱えるということです。しかし、もしフィルタが prepend されていた場合、読み込みバッファにデータが 入ってきた段階ではフィルタ処理されません。 リソースから次のデータブロックが読み込まれるまで、フィルタ処理を 待機するのです。
あなたが使っている PHP にどのようなフィルタが登録されているかを 知るには、stream_get_filters() を利用します。
これらのフィルタは、まさしくその名が示すとおりの働きをし、PHP 組み込み の文字列処理関数と同じように動作します。これらのフィルタについての より詳しい情報は、対応する関数のマニュアルを参照してください。
string.rot13 (PHP 4.3.0 以降) このフィルタは、すべてのストリームデータに対して str_rot13() 関数を適用するのと同じ動作をします。
string.toupper (PHP 5.0.0 以降) このフィルタは、すべてのストリームデータに対して strtoupper() 関数を適用するのと同じ動作をします。
string.tolower (PHP 5.0.0 以降) このフィルタは、すべてのストリームデータに対して strtolower() 関数を適用するのと同じ動作をします。
string.strip_tags (PHP 5.0.0 以降) このフィルタは、すべてのストリームデータに対して strip_tags() 関数を適用するのと同じ動作をします。 以下の2つのうちどちらかの形式でパラメータを渡すことができます。 ひとつは、strip_tags() 関数の第2パラメータと同じ 形式でタグを並べた文字列、もうひとつはタグ名の配列です。