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LXII. Informix 関数

導入

Informix (IDS) 7.x, SE 7.x, Universal Server (IUS) 9.x ,IDS 2000 用の Informix ドライバは、informix 拡張機能用ディレクトリの "ifx.ec" および "php3_ifx.h" に実装されています。 IDS 7.x のサポートは BYTE および TEXT カラムを完全にサポートしており、 完成度はかなり高いです。 IUS 9.x のサポートは部分的に完成しています。つまり、 新しいデータ型はサポートされていますが、SLOB および CLOB のサポートについてはまだ作業中です。

要件

設定に関する注意: PHP Informix ドライバをコンパイルするには、ESQL/C が必要です。 7.2x 以降のバージョンに付属する ESQL/C は問題なく使用できます。 現在では、ESQL/C は Informix クライアント SDK に含まれています。

"configure" スクリプトを実行する前に、必ず "INFORMIXDIR" 変数を 設定し、PATH に $INFORMIXDIR/bin を設定しておいてください。

インストール手順

このモジュールで定義した関数を使用可能とするには、configure に --with_informix[=DIR] を指定して PHP インタプリタをコンパイルする必要があります。ただし、DIR は Informix のベースインストールディレクトリで、デフォルトはありません。

実行時設定

php.ini の設定により動作が変化します。

注意: Informix 用環境変数 INFORMIXDIR および INFORMIXSERVER が PHP ifx ドライバで利用可能であり、INFORMIX のバイナリがあるディレクトリに パスが通っていることを確認してください。テストを始める前に phpinfo() と書いたスクリプトを実行し、 これを確認してください。 phpinfo() があるスクリプトは、これらの環境変数の 一覧を出力します。これは、CGI 版の PHP および Apache mod_php で 共に行われます。これらの環境変数は Apache のスタートアップスクリプトで 設定する必要があります。

また、Informix 共有ライブラリがローダーで利用可能である必要があります (LD_LINBRARY_PATH または ld.so.conf/ldconfig を確認してください)。

BLOB (TEXT および BYTE カラム)の使用に関する注意: 通常、BLOB は BLOB ID により指定されます。 select クエリは、BYTE および TEXT カラム毎に "blob id" を返します。 ("ifx_blobinfile(0);" により) メモリー上で BLOB を得ることを選択した場合、 "string_var = ifx_get_blob($blob_id);" で内容を得ることができます。 BLOB カラムの内容をファイルに取得したい場合、 "ifx_blobinfile(1);" を使用してください。 "ifx_get_blob($blob_id);" によりファイル名を得ることができます。 BLOB の内容を得る際には、通常のファイル入出力を行ってください。

insert/update クエリーに関しては、 "ifx_create_blob();" により自分で "blob id" を作成する必要があります。 その後、blob id を配列に代入し、 クエリー文字列の中の blob カラムを疑問符 (?) で置換します。 updates/inserts の場合、ifx_update_blob() で blob の内容を設定するのが便利でしょう。

BLOB カラムの動作は、設定用変数で変更することができます。 これらの変数は、実行時にも設定可能です。

設定変数 : ifx.textasvarchar

設定変数 : ifx.byteasvarchar

ランタイム関数 :

ifx_textasvarchar(0) : TEXT カラムを有する select クエリーに blob id を使用する

ifx_byteasvarchar(0) : BYTE カラムを有する select クエリーに blob id を使用する

ifx_textasvarchar(1) : TEXT カラムを VARCHAR カラムとして返します。 このため、select クエリにおいて blob id を使用する必要はありません。

ifx_byteasvarchar(1) : BYTE カラムを VARCHAR カラムとして返します。 このため、select クエリにおいて blob id を使用する必要はありません。

設定変数 : ifx.blobinfile

ランタイム関数 :

ifx_blobinfile_mode(0) : メモリに BYTE カラムを返し、blob id によりその内容を取り出す

ifx_blobinfile_mode(1) : メモリに BYTE カラムを返し、blob id によりそのファイル名を取り出す

ifx_text/byteasvarchar を 1 に設定した場合、 通常の(しかしやや長い) VARCHAR フィールドのように select クエリーで TEXT や BYTE カラムを使用することが可能です。 全ての文字列は、PHP で "数えられる" ので、これにより、 "バイナリ・セーフ"が維持されます。 これを正しく処理するのはあなた次第です。 返されるデータには何でも含むことができますが、その内容について 責任を負うことになります。

ifx_blobinfile を 1 に設定した場合、blob の内容を得るために ifx_get_blob(..) により返されたファイル名を使用してください。 この場合、行を取得する際に「Informix により作成された テンポラリファイルを削除する」責任があります。 取得された新規の行は、BYTE カラム毎に新規のテンポラリファイルを 作成します。

テンポラリファイルの位置は、環境変数 "blobdir" により設定することが できます。デフォルトは、"." (カレントディレクトリ)です。 putenv(blobdir="tmpblob"); のようにすることにより、誤って残って しまったテンポラリファイルを削除することが容易になります (テンポラリファイルの名前は "blb" で始まります)。

自動的に "char" (SQLCHAR および SQLNCHAR) データを取り去る: これは、次の設定変数により設定することが可能です。

ifx.charasvarchar : 最後尾のスペースを何らかの削除処理を行わずに 自動的に取り去る場合に 1 に設定します。

NULL 値: 設定変数 ifx.nullformat (およびランタイム関数 ifx_nullformat()) を TRUE に設定した場合、文字列 "NULL" として NULL カラムを返します。FALSE に設定した場合は 空文字列を返します。これにより、NULL カラムと空のカラムを識別することが 可能となります。

表 1. Informix 設定オプション

名前デフォルト変更の可否変更履歴
ifx.allow_persistent"1"PHP_INI_SYSTEM 
ifx.max_persistent"-1"PHP_INI_SYSTEM 
ifx.max_links"-1"PHP_INI_SYSTEM 
ifx.default_hostNULLPHP_INI_SYSTEM 
ifx.default_userNULLPHP_INI_SYSTEM 
ifx.default_passwordNULLPHP_INI_SYSTEM 
ifx.blobinfile"1"PHP_INI_ALL 
ifx.textasvarchar"0"PHP_INI_ALL 
ifx.byteasvarchar"0"PHP_INI_ALL 
ifx.charasvarchar"0"PHP_INI_ALL 
ifx.nullformat"0"PHP_INI_ALL 
PHP_INI_* 定数の詳細および定義については 付録G を参照してください。

以下に設定ディレクティブに関する 簡単な説明を示します。

ifx.allow_persistent boolean

持続的な Informix 接続を可能とするかどうか。

ifx.max_persistent integer

プロセス毎の持続的 Informix 接続の最大数。

ifx.max_links integer

持続的接続を含むプロセス毎の Informix 接続の最大数。

ifx.default_host string

ifx_connect() または ifx_pconnect() において、ホストが指定されない 場合のデフォルトのホスト。 セーフモード では適用されません。

ifx.default_user string

ifx_connect() または ifx_pconnect() において、 ユーザが指定されない場合のデフォルトのユーザ。 セーフモード では適用されません。

ifx.default_password string

ifx_connect() または ifx_pconnect() において、 パスワードが指定されない場合のデフォルトのパスワード。 セーフモード では適用されません。

ifx.blobinfile boolean

blob カラムをファイルに返したい場合には TRUE を指定します。 メモリ内に返したい場合には FALSE を指定します。 ifx_blobinfile_mode() により、実行時にこの設定を 上書きすることができます。

ifx.textasvarchar boolean

select 文において TEXT カラムを通常の文字列として返したい場合は TRUE を指定し、blob id パラメータを使用したい場合は FALSE を指定します。 ifx_textasvarchar() により、実行時にこの設定を 上書きすることができます。

ifx.byteasvarchar boolean

select 文において BYTE カラムを通常の文字列として返したい場合は TRUE を指定し、blob id パラメータを使用したい場合は FALSE を指定します。 ifx_byteasvarchar() により、実行時にこの設定を 上書きすることができます。

ifx.charasvarchar boolean

取得時に CHAR カラムから末尾の空白を取り除きたい場合に TRUE を指定してください。

ifx.nullformat boolean

リテラル文字列 "NULL" として NULL カラムを返したい場合に TRUE、 空の文字列として返したい場合は FALSE を指定してください。 ifx_nullformat() により、実行時にこの設定を 上書きすることができます。

リソース型

定義済み定数

定数は定義されていません。

目次
ifx_affected_rows -- クエリで変更された行の数を得る
ifx_blobinfile_mode --  全ての select クエリに関するデフォルトの BLOB モードを設定する
ifx_byteasvarchar -- デフォルトのバイトモードを設定する
ifx_close -- Informix 接続を閉じる
ifx_connect -- Informix サーバへの接続をオープンする
ifx_copy_blob -- 指定した BLOB オブジェクトを2重化する
ifx_create_blob -- BLOB オブジェクトを作成する
ifx_create_char -- 文字オブジェクトを作成する
ifx_do -- 事前に準備された SQL 文を実行する
ifx_error -- 直近の Informix コールのエラーコードを返す
ifx_errormsg -- 直近の Informix コールのエラーメッセージを返す
ifx_fetch_row -- 配列として行を得る
ifx_fieldproperties -- SQL フィールドプロパティのリスト
ifx_fieldtypes -- Informix SQL フィールドのリスト
ifx_free_blob -- BLOB オブジェクトを削除する
ifx_free_char -- 文字オブジェクトを削除する
ifx_free_result -- クエリに関するリソースを解放する
ifx_get_blob -- BLOB オブジェクトの内容を返す
ifx_get_char -- 文字オブジェクトの内容を返す
ifx_getsqlca -- クエリ実行後、sqlca.sqlerrd[0..5] の値を得る
ifx_htmltbl_result --  クエリ結果の全行を HTML テーブルにフォーマットする
ifx_nullformat -- 取得する行のデフォルトの返り値を設定する
ifx_num_fields -- クエリのカラム数を返す
ifx_num_rows -- クエリから既に取得された行の数を数える
ifx_pconnect -- 持続的 Informix 接続をオープンする
ifx_prepare -- SQL 文を実行用に準備する
ifx_query -- Informix クエリを送信する
ifx_textasvarchar -- デフォルトのテキストモードを設定する
ifx_update_blob -- BLOB オブジェクトの内容を更新する
ifx_update_char -- 文字オブジェクトの内容を更新する
ifxus_close_slob -- SLOB オブジェクトを削除する
ifxus_create_slob -- SLOB オブジェクトを作成し、オープンする
ifxus_free_slob -- SLOB オブジェクトを削除する
ifxus_open_slob -- SLOB オブジェクトをオープンする
ifxus_read_slob -- SLOB オブジェクトから n バイト読みこむ
ifxus_seek_slob -- 現在のファイル位置またはシーク位置を返す
ifxus_tell_slob -- カレントのファイルまたはシーク位置を返す
ifxus_write_slob -- SLOB オブジェクトに文字列を書きこむ