remote_socket で指定された接続先との、 ストリームまたはデータグラム接続を確立します。 作成されるソケットのタイプは、[トランスポート]://[ターゲット] という形式の URL フォーマットによって指定された トランスポートによって決定されます。 TCP や UDP といったインターネットドメインのソケット (AF_INET) には、remote_socket パラメータの ターゲット の部分は、ホスト名または IP アドレスと、 それに続くコロンで区切られたポート番号から構成されていなければなりません。 Unix ドメインのソケットの場合は、ターゲット の部分は、ファイルシステムにおけるソケットのファイルを指定しなくては いけません。 省略可能な timeout パラメータを使うことで、 接続するためのシステムコールにおけるタイムアウトを設定することができます。 flags は、接続設定フラグの任意の組み合わせ を指定できるビットフィールドです。 現在、接続設定フラグとして選択できる値は、 STREAM_CLIENT_CONNECT(デフォルト)、 STREAM_CLIENT_ASYNC_CONNECT と STREAM_CLIENT_PERSISTENT のみです。
注意: ソケット上のデータの読み書きに関してタイムアウトを設定する必要がある場合は、 stream_set_timeout() を使ってください。 stream_socket_client() に渡される timeout は、ソケットの接続時にのみ適用されます。
stream_socket_client() は、 fgets(), fgetss(), fwrite(), fclose(), feof() といった、ファイル関数と共に 使うことのできるストリームリソースを返します。
もし、呼び出しに失敗すると、FALSE を返し、 さらに省略可能な errno 引数と errstr 引数がある場合は、そこに システムレベルの connect() 関数の実行時に 発生したシステムレベルのエラーを表す値を返します。 もし、errno に返された値が 0 で、かつ、 この関数が FALSE を返した時は、 connect() システムコールの前に何らかのエラーが 発生したことを示しています。これは、多くの場合、ソケットの初期化 に失敗したことで起こります。errno と errstr パラメータは常に参照渡しされることに 留意してください。
環境により、Unix ドメインや接続タイムアウトが利用できない場合があります。 有効なトランスポートのリストは、stream_get_transports() で取得できます。 組み込むのポートの一覧については、付録O を 参照ください。
ストリームはデフォルトではブロックモードで開かれますが、 stream_set_blocking() を使うことで非ブロックモードに 変更することができます。
警告 |
UDP ソケットは、リモートホストに到達できなくても エラーを発生せず、開いているかような状態になることがありす。 このエラーは、実際にソケットに対して、読み込みや書き込み動作を 行ってみないと判断できません。原因としては、UDP が非接続型の プロトコルであることが挙げられます。つまり、実際にデータを 送受信する段階になるまで、OS の側では接続を確立しようとしないという ことです。 |
注意: 数値で IPv6 アドレスを指定するときは、 (例 fe80::1) アドレスを角カッコでくくらなくてはなりません。たとえば、 tcp://[fe80::1]:80.
stream_socket_server(), stream_set_blocking(), stream_set_timeout(), stream_select(), fgets(), fgetss(), fwrite(), fclose(), feof(), Curl extension も参照ください。