このセクションでは、PHP を OpenBSD 3.6 に インストールする場合に固有の注意事項とヒントについて説明します。
OpenBSD に PHP をインストールするには、バイナリパッケージを使用することが もっとも簡単で、また推奨される方法です。 コアパッケージは他のモジュールと分けられており、別個に インストールしたり、削除したりすることができます。OpenBSD の CD や FTP サイトから 必要なファイルを見つけることができます。
インストールに必要なメインのパッケージは php4-core-4.3.8.tgz です。これには基本エンジン (と gettext と iconv) が含まれています。次に、 php4-mysql-4.3.8.tgz や php4-imap-4.3.8.tgz のようなモジュールパッケージを 探してください。これらのモジュールを php.ini 上で有効/無効にするには phpxs コマンドを使用する必要があります。
OpenBSD のバイナリパッケージに関する詳細は、man ページの packages(7) を 参照してください。
ports ツリー を使って PHP のソースを コンパイルすることもできます。ただし、この方法は OpenBSD に詳しいユーザにのみ 推奨されます。PHP 4 ポートは core, extensions の 2 つのサブディレクトリに 分割されています。extensions ディレクトリはサポートされているすべての PHP モジュールのサブパッケージを生成します。 これらのうちのいずれかのモジュールを生成したくない場合には、 no_* FLAVOR を使用してください。例えば、imap モジュール のビルドをスキップするには FLAVOR を no_imap に セットします。
Apache は、デフォルトインストールでは、 chroot(2) jail 内で実行されます。 これにより、PHP は、/var/www 以下のファイルにしか アクセスできないように制限されます。そのため、セッションを使用するには、 /var/www/tmp ディレクトリを作成するか、他のセッションバックエンドを 用いる必要があります。また、データベースのソケットは jail 内に置かれるか、 localhost インタフェイスが listen できるようにする必要があります。 ネットワーク関数を使用する場合は、/etc 内のファイル、たとえば /etc/resolv.conf や /etc/services を、 /var/www/etc に移動させる必要があります。 OpenBSD の PEAR パッケージは、適切な chroot 内のディレクトリに自動的にインストールされますので、 特に修正は必要ありません。OpenBSD における Apache についての詳細は OpenBSD FAQ を参照してください。
OpenBSD 3.6 においては、gd 拡張モジュールのパッケージは XFree86 のインストールを必要とします。X11 が必要となるいくつかのフォント機能を使わない場合は、 代わりに php4-gd-4.3.8-no_x11.tgz パッケージをインストールしてください。
OpenBSD の過去のリリースは、静的にリンクされた PHP をコンパイルするために FLAVORS システムを使用していました。 この方法でバイナリパッケージを作成することは困難なため、 この方法は現在は使用されていません。 古い安定版の ports ツリーを使用することもできますが、 これらは OpenBSD チームによりサポートされていません。 これに関するコメントがある場合、port の現在の管理者は Anil Madhavapeddy (avsm at openbsd dot org) です。