unset() は指定した変数を破棄します。PHP 3 では、 unset() は常に TRUE(実際には整数値 1) を返していました。 しかし、PHP 4 では unset() は もはや真の意味で関数ではなく、命令となっています。値が返されないため、 unset() の値を取得しようとすると、 パースエラーとなります。
注意: 現在のコンテキストで見えるものであれば、 オブジェクトのプロパティでさえも破棄することが可能です。
関数 unset() の内部動作は、 破棄しようとする変数の型に依存します。
あるグローバル変数が関数の中で unset() された場合、ローカル変数のみが破棄されます。呼出側の環境にある変数は、 unset() がコールされる前と同じ値を保持します。
上の例の出力は以下となります。
グローバル変数を関数の内部で unset() したい場合は、 $GLOBALS 配列を使用することが可能です。
参照渡しされた変数が関数内で unset() された場合に、 ローカル変数のみが破棄されます。呼出側の環境でその変数は、 unset() がコールされる前と同じ値を保持します。
<?php |
上の例の出力は以下となります。
静的変数が関数の内部で unset() された場合、 unset() は、その関数の残りのコンテキスト内においてのみ 変数を破棄します。関数を再度コールすると、破棄する前の値が復元されます。
<?php |
上の例の出力は以下となります。
注意: これは、関数ではなく 言語構造のため、可変関数 を用いて コールすることはできません。
isset()、 empty()、 array_splice() も参照ください。