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PDOStatement::closeCursor

(no version information, might be only in CVS)

PDOStatement::closeCursor --  カーソルを閉じてステートメントを再実行できるようにする

説明

bool PDOStatement::closeCursor ( void )

PDOStatement::closeCursor() は、 他の SQL ステートメントを発行できるようにサーバへの接続を解放しますが、 ステートメントは再実行可能な状態のまま残されます。

このメソッドは以前に実行された PDOStatement オブジェクトが行をまだフェッチしていない場合に PDOStatement オブジェクトの実行をサポートしていないデータベースドライバに対して有用です。 もし使用しているデータベースドライバがこの制限を受ける場合、 out-of-sequence エラーが出力されます。

PDOStatement::closeCursor()は、 オプションのドライバ固有のメソッド (最大の効率を得るため) もしくはドライバ固有の関数がインストールされていない場合の汎用的な PDO フォールバックとして実装されています。 汎用的な PDO フォールバックは、PHP スクリプト中に以下のようなコードを書くことと意味的に等価です。
<?php
do {
    while (
$stmt->fetch())
        ;
    if (!
$stmt->nextRowset())
        break;
} while (
true);
?>

例 1. PDOStatement::closeCursor() の例

以下の例では、PDOStatement オブジェクト $stmt は複数の行を返しますが、このアプリケーションは先頭行のみフェッチし、 PDOStatement オブジェクトをフェッチしていない行がある状態のままにします。 このアプリケーションがが全てのデータベースドライバで動作するよう、 PDOStatement オブジェクト $otherStmt を実行する前に $stmt に対して PDOStatement::closeCursor() の呼び出しを挿入しています。

<?php
/* PDOStatement オブジェクトを生成する */
$stmt = $dbh->prepare('SELECT foo FROM bar');

/* 第二の PDOStatement オブジェクトを生成する */
$otherStmt = $dbh->prepare('SELECT foobaz FROM foobar');

/* 最初の文を実行する */
$stmt->execute();

/* 結果から先頭行のみフェッチする */
$stmt->fetch();

/* 続く closeCursor() のコールはいくつかのドライバでは必要となる */
$stmt->closeCursor();

/* ここで第二の文を実行することができる */
$otherStmt->execute();
?>

参考

PDOStatement::execute()