この関数は、配列から現在のシンボルテーブルに変数をインポートする ために使用されます。この関数は連想配列 var_array を引数とし、そのキーを変数名、値を変数の値として処理します。 各キー/値の組に関して、extract_type および prefix パラメータに基づき現在のシンボルテーブルに 変数を一つ作成します。
注意: バージョン 4.0.5 以降、この関数は展開された変数の数を返します。
注意: EXTR_IF_EXISTS と EXTR_PREFIX_IF_EXISTS は version 4.2.0 で導入されました。
注意: EXTR_REFS は version 4.3.0 で導入されました。
extract() は、各キーについて変数名として有効で あるかどうか、そして、シンボルテーブルの既存の変数と衝突しないか どうかを確認します。無効または数値キーおよび衝突に関する対処法は、 extract_type で定義されます。これは以下の値 のどれかとなります。
衝突があった場合、存在する変数が上書きされます。
衝突があった場合、存在する変数は上書きされません。
衝突があった場合、prefix を前につけた 新しい変数となります。
全ての変数の前に prefix を付けます。PHP 4.0.5 以降、接頭辞を数値とすることも可能です。
無効または数値の変数名のみに接頭辞 prefix を付ける。このフラグは、PHP 4.0.5 で追加されました。
カレントのシンボルテーブルに既に存在する場合にのみ上書きします。 例えば $_REQUEST 以外にあなたが定義した変数のみを展開し 有効な変数としたいような場合に有用です。このフラグは PHP 4.2.0 で追加されました。
同じ変数だが接頭辞をつけていないバージョンの変数が カレントのシンボルテーブルに存在する場合にのみ 変数を生成します。このフラグは PHP 4.2.0 で追加されました。
変数を参照として展開します。 これはインポート済みの変数が、 var_array パラメータの値に常に参照付けられることを意味します。 このフラグを単独で使用するか、 あるいはextract_typeと和算することにより、 他のフラグとそれを組み合わせることができます。 このフラグは PHP 4.3.0 で追加されました。
extract_type が指定されない場合、 EXTR_OVERWRITE が仮定されます。
prefix は、 extract_type が EXTR_PREFIX_SAME、EXTR_PREFIX_ALL、 EXTR_PREFIX_INVALID あるいは EXTR_PREFIX_IF_EXISTS の場合にのみ必要であることに 注意してください。接頭辞を付けた変数名が有効な変数名でない場合、 この変数はシンボルテーブルにインポートされません。接頭辞は、 アンダースコア文字で配列のキーから自動的に分割されます。
extract() は、各キーが有効な変数名からなるか どうかを確認し、有効な変数名である場合のみインポート処理を行います。
警告 |
extract() をユーザー入力 ($_GET, ...) のような信頼できないデータについて使用しないでください。 もし行う場合、例えば register_globals を信頼しているような古いコードを一時的に実行したい場合、 EXTR_SKIP のような extract_type の値が上書きされていないことを確認してください。そして php.ini の variables_order で定義されたものと同じ順で展開すべきであることに留意してください。 |
extract の使用例としては、シンボルテーブルに wddx_deserialize() から返された連想配列を インポートすることが考えられます。
EXTR_PREFIX_SAME を指定したため、$size は上書きされず、$wddx_size が作成されます。 EXTR_SKIP が指定された場合、$wddx_sizeは作成されません。 EXTR_OVERWRITE の場合は、$size の値は "medium" となります。 EXTR_PREFIX_ALL の場合は新規の変数 $wddx_color, $wddx_size, $wddx_shape が作成されます。
連想配列を使用する必要があります。EXTR_PREFIX_ALL または EXTR_PREFIX_INVALID を使用しない限り、 数値添字の配列には結果は出力されません。
compact() も参照ください。