Web aym.pekori.to

db2_rollback

(PECL)

db2_rollback --  トランザクションをロールバックする

説明

bool db2_rollback ( resource connection )

指定した接続リソース上で実行中のトランザクションをロールバックし、 新しいトランザクションを開始します。PHP アプリケーションのデフォルトは AUTOCOMMIT モードなので、接続リソースに対して AUTOCOMMIT を無効にしていない限り db2_rollback() は何の意味もありません。

注意: 指定した接続が持続的接続であった場合、持続的接続を使用している すべてのアプリケーションで実行中のトランザクションがロールバックされます。 そのため、トランザクションが必要なアプリケーションでは 持続的接続の使用は推奨されません。

パラメータ

connection

db2_connect() あるいは db2_pconnect() が返した有効なデータベース接続リソース。

返り値

成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

例 1. DELETE 文のロールバック

以下の例では、テーブルの行数を数えた後にデータベース接続の AUTOCOMMIT を無効にし、テーブルのすべての行を削除した上で、 行数が 0 となっていることを確認します。 それから、db2_rollback() を発行して再度行数を取得し、 DELETE 文の発行前の状態に戻っていることを確認します。 これにより、トランザクションのロールバックが正常に行われたことを示します。

<?php
$conn
= db2_connect($database, $user, $password);

if (
$conn) {
    
$stmt = db2_exec($conn, "SELECT count(*) FROM animals");
    
$res = db2_fetch_array( $stmt );
    echo
$res[0] . "\n";
    
    
// AUTOCOMMIT を無効にします
    
db2_autocommit($conn, DB2_AUTOCOMMIT_OFF);
   
    
// ANIMALS のすべての行を削除します
    
db2_exec($conn, "DELETE FROM animals");
    
    
$stmt = db2_exec($conn, "SELECT count(*) FROM animals");
    
$res = db2_fetch_array( $stmt );
    echo
$res[0] . "\n";
    
    
// DELETE 文をロールバックします
    
db2_rollback( $conn );
    
    
$stmt = db2_exec( $conn, "SELECT count(*) FROM animals" );
    
$res = db2_fetch_array( $stmt );
    echo
$res[0] . "\n";
    
db2_close($conn);
}
?>

上の例の出力は以下となります。

7
0
7

参考

db2_autocommit()
db2_commit()